建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




環設計、10年後の未来予測 :: 2016/05/07(Sat)

平成28年5月7日、長い5月連休もイヨイヨ終わりです。
前回書き忘れた当社の10年後の未来予測を、連休の〆として記載します。

まず、4月25日に宇都宮大学に地域デザイン科学部が設立され、その記念式典に参加して来ました。
学長の式典挨の中でショッキングな予測が報告されました。
アメリカのコンピューターの権威である某大学教授の予測として、15年後には現在ある職業の60%は消滅し
新しい職業が次々と起業され、また現在人の手で行われている仕事の40%はロボットが行うようになっている!
との報告でした。今までの50年間の変化が、今後15年間で起こる、との予測です。

フーム、私にとっては15年後はもう80歳近い年齢ですから、あまり関係ない様に思えましたが、
環設計にとっては、まだまだ現業で頑張って貰わなくてはいけない時代です。
そこで今年の正月のブログに記載した、10年後の未来予想についての内容を、
今回は当社向けに、個人的主観を交えて次の5つの観点から述べてみたいと思います。
キーワードは次の5つです。
①少子高齢化に伴う住宅着工戸数の減少による、地域工務店や設計事務所の仕事激減…から
②Reform、Renovationの業界は、建設業界の救世主となるか…
③高齢者施設は今後も増加するのか…
④情報は INから、HPの重要性について
⑤第四の設計手段であるBIMとDB(デザインビルド)について

 まず
① の着工戸数は10年前が123万戸が10年後は60万戸と約半減すると予想されています。
でも、これは当社にはあまり関係ない事項である、と言えます。
なぜならば当社に設計を依頼される方々のほとんどが、ハウスメーカーや既成住宅では得られない
エコロジー住宅や省エネ、創エネ住宅…等の環境共生型住宅を希望されている方々だからです。
多分、100人の建主の内 1~2人しか居ないと思いますが、この人達は着工戸数とは関係なく常に存在しているからです。

② のReform、Renovationは今後、成長が期待される分野ですし、空き家対策としての社会的需要をあります。
欧米では住宅Reformが85%、新築は15%に対して、日本は新築が85%と、Reformが15%とまったく逆転しています。
その理由は次ぎの4点に集約され、いずれも政策の不備によるものです。
#1;中古住宅のインスペクション(建物調査)制度が未整備の為、消費者にとっては不安である。
#2;中古住宅に対しての銀行融資枠が低く、金利が高い為、消費者にとってはメリットが少ない。
#3;中古住宅の空き家に対して、固定資産税の軽減措置を見直す…等 税制面からの抜本的変革が必要
#4;中古住宅売買は現状有姿が多数を占め、新築住宅のような住宅瑕疵担保責任保険制度が未整備である…等
という事で、この内の一番急がれることは #1&4 のセットによる整備体制作りですね。
中古車を購入する時には必ず車検書と事故履歴の説明があり、あと何年は大丈夫です!の販売店の保証があるのに
現在の中古住宅市場は、物件についての保証書も雨漏れの報告も、あと何年住めるかの大雑把な説明も無くて…
現状を見て自己判断で購入しろ!と言っているようなものです。これでは市場が拡大しないのも当たり前です。
しかし、以上のような点が整備されると、Reform、Renovation分野の仕事は大きく伸びるのは間違いありません!
私も不動産業界と提携し、インスペクションをツールとして、Reform、Renovationの分野に今後は力を入れて行きます!

③ の高齢者施設はの増加は首都圏と近畿圏を除くと、地方都市にとってはもう期待できません。
地方都市ではもう65歳以上の前期高齢者がピークを迎えており、今後は前期高齢者が後期高齢者
にスライドしてゆくだけで、絶対数に変化はないからです。
むしろサービス付き高齢者住宅や優良老人ホーム、それも質の高いタイプの需要が今後は大きく伸びると思います。
この分野で私はあまり実績がありませんが、当社のモットーである 【 3つのあ 明るく、暖かく、安全に 】を基本とする
質の高いサービス付き高齢者住宅や優良老人ホームの設計を目指して頑張ります。

④ 情報は INとは、過去20年間のハウスメーカーの営業はモデルハウス(M・H)から名簿によるユーザー
訪問でしたが、この数年間でM・Hの集客数は激減しています。
なぜなら、今の若いクライアント(建主)の主な情報収集のツールは、INでのハウスメーカー比較だからです。
そこで仕入れた情報を基に、比較検討して…では実物見学とM・Hに足を運ぶスタイルが定着して来ました。
まず、INで情報を仕入れてから、行動するのが現在のスタイルです。
当社も、HPの重要性を再認識して、内容校正と再編成に取りかかります。
ちなみに各地のM・Hは現在大幅にその数を減少させているとの事です。

⑤最後になりましたが、BIMとDB(デザインビルド)が、これから5年間で設計を大きく変えてしまいます。
考えてみれば、私の設計人生の内で、昭和50年から平成 5年ごろまで最初の20年間は平行定規による手書きでした。
それが環設計設立の平成5年ごろからCADに変り、平成10年ごろにはCADのシステム化の整備が終わり、
現在につながっています。約20年ごとに設計ツールが変化しましたが、BIMは5~10年で一気に転化すると思えます。
BIMとは究極の設計システムであり、そこにでは設計と施工のボーダレス化が進み、工期と予算をシッカリ管理する
DBが、10年後には建築設計~施工の標準スタイルになる事は間違いありません。
DBの世界で求められる設計者は、個性的デザイン力を持つ者、独自の世界を持つ者…つまり建築家です。
私に、建築家としての資質があるかどうかは分かりませんが、自分の進んできた道を信じて
・エコロジー設計としてのプロ
・中大規模木造建築 のプロ
としてこれからの10年間を、BIMが一般化したDBの世界で 何とか生き抜いて行きたい!と考えています !(^^)!

イヤー、ともかく自分の考えをまとめたくて 今回は書き過ぎました、反省します (>_<)





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