建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




栃木市の街並み :: 2012/11/04(Sun)

平成24年7月9日、文部科学省から栃木県で初めての伝統的建造物群保存地区として指定された、栃木市の嘉右衛門町を街歩きして来ました。
前々から栃木市には何度も足を運んでおりましたが、訪問先を車で伺い、そのまま直帰の為、ユックリ歩いたことが無かったのです。

歩いてみると、実にイイ街ですね。何かホッとする温かさを感じます。多分、蔵の街に代表される古い建物と元気な商店街のせいだと思います。商店街の皆さんも温かく、何より客をもてなす商人根性がまだまだ生きている街!そんな感じで思わず<三丁目の夕日>や<男はつらいよ>を思い出しました。
何より街なかではコンビニもスーパーマーケットもあまり見かけませんし、決まりきったセリフで応対するファーストフード店もほとんどありませんでした。

コンビニが1件出来ると 日用生活商店が5件は廃業し、スーパーマーケットが1件建つと、地域の生活商店街のほとんどが閉店に追い込まれる、と私は考えています。

コンビニやスーパーが、生活には便利な事も、街の活性化に寄与することは十分に分っていますが、それと引き換えに失うものもまた沢山有る事も事実です。
でも失ったものを元に戻すことは不可能です。形は似て作れますが、其の物が持つ手垢に汚れた歴史や伝統は作れません。宇都宮城址も栃木県旧県庁舎をやはり違和感があります。
もっとも後、50年も経てば宇都宮城址も新県庁舎も街の歴史の一部になると思いますが。

栃木の皆さんには失礼かもしれませんが、多分バブル期の影響を受けなかった、つまり時勢に乗り遅れた結果が今の栃木市の街並みを造り出したのでと思います。
戦後は生きる為に仕事し、それが生活を豊かにするために仕事し、そして生活を楽しむ為に仕事をするようになって来たと、私は考えています。
でもあまりに新しさや機能性・経済性ばかりを追いかけ過ぎたようにも感じます。
失ったものを<時代遅れで、役立たず>と切り捨て過ぎて来たように感じます。

平成も20年経ちました。歴史や伝統を大事にしながら、新しきものと共存して行く<温故知新の生活>がこれからの生活ではないかな、と今考えています。

長くなったので、栃木の街並み紹介は、次回また

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