今日は令和4年10月10日 体育の日、昭和39年東京オリンピック開幕日です!が 冷たい雨の一日です。
今、NHK BSのアガサクリスティ <名探偵ポアロ >のビデオ版を連日楽しみに見ています。
ポアロの謎解きが面白いのでなく、登場する 建物、インテリア、服装、車…をワクワクして見ています。
中でも 建物 とインテリアにはスッカリ魅了されています。
時代は昭和初期 1930年代 建築ではディスティル派、美術インテリアではアールデコが一世を風靡した時代です
ともかく 学生時代に雑誌で見た代表的建物やインテリアが舞台なので、スッカリ 50年前の学生気分です!
グロピウスのファグス靴工場やバウハウス校舎、リートフェルトのシュレーダー邸、ミース・ファンデル
・ローエのファンズワース邸から コルビジェのサボォア邸…等 ディスティル派を連想させる建物が次々と
登場して来ます。
インテリアは直線と円や半円、シンメトリーを駆使した アールデコ様式 の簡潔で合理的デザインの室内が
舞台です。イメージ的には日本の旧朝香宮邸、現在の東京都庭園美術館を舞台にしているような感じです。
ともかく シンプルで優雅で、明るく てお洒落な空間です。
当然、女性の服装も目一杯お洒落で 特に帽子のデザインには圧倒されますが、それ以上にポアロの
ダンディズムには脱帽です! チビでヤヤ太めですが…どうして〃 カサブランカのボギーにも負けない位
カッコ良いです。あまり詳しくはないのですが、車も ジャガークーペやベントレー、ロールスロイス…等
を見ることが出来ます。
と言う事で 近代建築が目指した シンプルで合理的な住まいが今、日本でも大流行です!
それは <四角い箱で 片流れ屋根、外壁はノッペラぼうに四角い窓>の住宅です。
でも 近代建築が目指した シュレーダー邸やサボォア邸とは根本的に違います。
なぜなら内部Planは昔のままで、外観を工期や工費を節約する為に 四角にしているだけ、の事だから。
でも国交省が省エネを旗印に断熱等級をグレードアップしている現状では、この傾向は益々増加しそうです。
建主が求めるのは快適に住める家であり、断熱等級はその一つの指標に過ぎない!のに
単なる数字比べで ハウスメーカーも地域ビルダーも自社の商品でしのぎを削っているのが現状です。
日本には地方、地方で、長い長い歴史が産出して来た 省エネやエコロジーに関する沢山の知恵や知識があります。
それらの知恵や知識をもう一度見直し、現代の建築技術に取込む事によって 私は令和の時代に相応しい、
<新しい和の建築>を創り出す事が、地方に生きる建築士の役割だと思います。
いつの間にか 偉そうなお説教になりましたので、今日はこれで 止めます、この続きはまた後にします。
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