建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




CRT栃木放送に出演しました! :: 2018/01/21(Sun)

もくりん森日記 h30年1月19日 下のURLクリックしてみて下さい。
http://www.crt-radio.co.jp/blog/734

戦後の木造建築の大まかな変遷や、これから市井の我々建築士が進むべき方向性について
(一社)栃木県建築士会会長として (エヘン!)約10分間話をしています。
自分ながらに 良い話だと感心しています!
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h30年1月3日 明けましてオメデトウ !(^^)! :: 2018/01/03(Wed)

平成30年1月3日 今日から仕事始めです。
年末、那須の現場で痛めた膝が本格的に悪化して、28日から元旦まではほとんど歩けない状況でしたが
昨日くらいからビッコタンコで歩けるようになりました。という訳で、座り作業は膝に負担も無いので今日から出社して仕事です。

サテ、ブログを読み返していたら毎年、今年の抱負!を述べているので、今年も少し紹介させてもらいます。

今年の目標は (一社)栃木県建築士会を舞台に、栃木ファースト の旗印のもと
<家づくりサポートセンター>の活動をスタートさせる事です! 
※ 家づくりサポートセンターについては 2017/0401・2017/0528 のブログでも紹介しています。

今までの建築士会の活動は、全体として建築業界を対象とした内向き傾向でしたが、今年度からは積極的に
一般消費者や社会に向かって建築士会を紹介してゆく活動をスタートさせ、消費者の方々に地場産建材の良さと
共に、地場の建築士を知っていただくためのパイプ役として機能したいと考えています。

その第一歩として地域地場建材業界との共生やネットワーク作りの拠点として、昨年7月に栃木県の協力を得て、
栃木県豊かな住いづくり協議会の中に<とちぎ家づくりサポート部会>を設置させて頂きました。
本年はこの部会を足掛かりに、栃木ファーストの心意気で栃木の地域型建築と地場産建材の普及を目指して活
動を本格的にスタートさせたいと計画しております。

栃木県の地場産建材としてはまず、日光杉、八溝杉をはじめとする杉、桧の植林帯があります。
そして植林面積は何と県土面積の半分以上を占めており、しかも50年以上の良材ばかりです。
木材は体にも心にも そして環境にも優しい最高のエコロジー建材であり、強度的にも鉄筋や鉄骨に負けない位の
強さを持つ建築材料です。しかし無垢の木材の良さは、自分で触れてみなければ分かりません

次に大谷石や芦野石などの石材があります。今までは基礎や塀が主な用途でしたが、近年は内外装の壁や床材
として住宅や店舗建築に積極的に利用され、栃木を感じる独特の雰囲気を醸し出しています。

葛生の石灰を利用した漆喰壁は、調湿・脱臭効果などエコロジーの面からも積極的に利用して欲しいと思います。
他にも 宇都宮市の竹、益子の陶板や陶壁、鹿沼土、烏山の和紙…等 数多くの建材が県内では生産されています。

これらの建材は本来はもっとも私達に近い存在であるにもかかわらず、いざ利用したいと思ってもそのルートが
分からず、塩ビ系の新建材で代用されているのが実情です。

もっと消費者の手が届くところに、わかりやすい価格で手に入る、利用できるルート作りが必要です。
そこで<家づくりサポートセンター>ではまず一般消費者の方々に 地場産建材の良さを知って頂き、利用出来る
パイプ役として機能したいと考えています。

次に 建築相談窓口を開設して、敷地選び~設計相談~業者選定…等、建築工事に係る各種の相談をサポート
出来る体制を整えたいと考えています。

住宅は100人の建主の内、75~80人の方は大手ハウスメーカーや地元のパワービルダーの住宅を購入しています。
早い、安心、手間が掛からない、更には安い?…等の点から今後もこの割合は増加しても減る事は無いと思います。
一方20~25人の方々はハウスメーカーにするか、地元工務店にするか?と悩んでいます。

しかし悩みの相談先が無い現状では、結局ハウスメーカーやパワービルダーのモデルハウスに相談に行き、
そのまま取込まれています。この20~25名の方々を対象に地場建材の良さをアピールし、住宅相談に乗って
上げられるシステム作りが必要だと思います。

これまで 建築士会が中心となって行って来た <建築相談>は 竣工後の雨漏れや追加変更金…等のクレーム
対応が中心でしたが、これからは建築前の色々な相談にも対応出来るシステムを、家づくりサポートセンターを舞台
にスタートさせたいと考えております。

最後に正月のお屠蘇の飲み過ぎという事で、本音を少し (^.^)/~~~
イイ加減、飽き飽きしています!
どの街並み見ても 四角い箱の総2階建て、外壁は窯業系サイティング 屋根は片流れコロニアルで 軒先や庇は無し。
窓は南を除けばほとんどが縦長のプチ窓、南側の窓とて幅広で9 .0尺は珍しく、ほとんどが6.0尺 …
色違いサイティングでお洒落感覚を出し、駐車場はあっても、植栽は無い。
団地が戸建てに代わっただけで、地域性も風土も、環境も伝統も文化も… み~んな一切関係無し。

こんな街並みを作り出したのは、耐震基準と省エネ基準 という国交省の厳しい基準の賜物です!

確かに耐震基準も省エネ基準も これからの日本にとって、とても大事な基準である事は 十分に承知しています。
しかし、しかしですよ…住いと言うのはハウスではなく、ホームだと私は考えています。

伝統的住いの知恵、生活の知恵とは、その地域〃の気候風土や、長い〃歴史や文化の中から生まれてきたものです。
伝統的住いの知恵、生活の知恵の中には省エネやエコロジーに関する先人の沢山の知恵やヒントが詰まっています。
それらの知恵やヒントを再発見し、現代の建築技術に取込んでゆく努力をしなければ、勿体ないではないですか!
また建築を通して日本の住宅文化、建築文化を子供達に伝えてゆく事が、我々建築士の役割ではないですか!

耐震基準に、省エネ基準に合格している!を錦の御旗の如く 振りかざして無味乾燥なハウスを作り続ける
ハウスメーカーよ、パワービルダーよ…日本中が同じような街並みになっても良い!とは…よもや思っていまい。
日本文化の基礎となる住宅建築に対し、もっと矜持を以って対応せよ!

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