建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




熊本地震について/事務所協会総会挨拶 :: 2016/05/24(Tue)

本日は栃木県事務所協会 平成28年度通常総会です。
祝辞を頼まれましたので、この機会に地震の歴史について簡単にまとめたので掲載させて頂きます。

<H28年5月24日  栃木県建築士会 会長 青木格次>
本日は建築士事務所協会様、平成28年度通常総会、並びに役員改選、無事終了との事おめでとうございます。
新しい執行部による指導のもと、事務所協会さんの今後の益々の発展を期待しております。
さてこのような席で挨拶させて頂くのは、1月の新年会、3月の創立式典に続いて本日で3回目ですが、
ともかく創立式典でも申し上げましたように、 業としての事務所協会、私としての建築士会 
と立ち位置は違いますが共に建築を通して<明るく 安全な栃木県>の創造を目指す目的は同じでありますので、
今後も私達建築士会の活動にご指導、ご協力をを宜しくお願いいたします。

ところで、熊本大地震が発生してから、今日で40日目になります。
多くの建築士が応急危険度判定に全国から熊本県に集結し、活動中しています。
栃木県からも、県職員を中心とした行政職の多くの判定士が既に派遣されています。
建築士会も事務所協会様と合同で、20名以上の判定士の派遣準備を整えておりますが、
いまだ派遣の要請は届いておりません。
しかし緊急時に備え今後も連絡体制は維持してゆく所存ですのでもご協力をお願いいたします。
また応急危険判定士の資格未取得の方には、今後の為にも資格取得をお願いいたします。

しかし、昭和の時代で記憶に残るマグニチュード 7を超える地震は昭和39年の新潟地震ぐらいですが、
平成に入ると平成7年阪神大震災、平成12年鳥取西部地震、平成16年新潟中越地震、平成23年東日本大震災、
そして今回の熊本大地震…と僅か28年間の間に5回も発生しています。約5年に一度の発生率です。

しかし日本書紀などの記録によれば西暦599年推古天皇の大和地震 以降、昭和39年の新潟地震
 までの1,366年間で記録に残る大地震は392回発生しております。
実に3.5年に一度の割合ですので、決して平成の年度が多いわけではありません。
また逆に言えば。ともかく5年に一度は大地震に発生するぐらいの覚悟を持って、
我々建築士は個々の建物をシッカリと造る使命と共に、緊急時には被害建物の判定や、
二次判定その後の住宅相談や街づくりへの支援…等、
大事な社会的役割がある事を心に刻んで日々精進して行きたいと考えております。

長くなりましたが事務所協会様の益々の発展を お祈りして挨拶とさせて頂きます。
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大相撲 初観戦 :: 2016/05/21(Sat)

平成28年5月18日
今日は清水建設殿の招待で、両国国技館で大相撲の観戦です !(^^)!
相撲は子供の頃から好きで、記憶にあるのは何と言っても若乃花と朝潮の対戦です。
近くの大きな農家の土間で、大人も子供も皆手に汗握って、テレビを見ていたのを思い出します。
もう60年位前かな?その後、大鵬、千代の富士…と大横綱が出現しますが、皆本当に立派な横綱でしたね!

生れて初めての大相撲観戦で、胸がワクワク、気はソゾロで升席に座りました。
土俵から15m位かな、力士の顔がシッカリ見え、化粧まわしに日本の美を感じました。

升席は□1.2m角位なので 男の大人4人では、窮屈です。
今回は山野課長が気を利かして大人3人の為、ビール、🍶、つまみ、弁当を置いても十分でした。
これこそが正式な幕の内弁当!敬意を払って幕の内の取組も後半戦で蓋をあけました。
幕の内IMG_20160518_171500
卵焼きに国技館と焼き印されているのが憎いですね。しかしこの幕の内弁当の他にも乾き物のつまみが2品、
サンドイッチ1箱、焼き鳥6本入り1箱、空豆1箱・・・ともかく食べきれないくらい料理で、十両の取組から
<これにて本日の打ち止め~>の横綱戦までの、3時間半がアットいう間に過ぎました。
国技館IMG_20160518_142149
升席からの眺めはこんな感じです。砂被りに和服姿の綺麗な女性が入れ替わり立ち替わり入ってくるのですが、
多分力士の奥さん達かな? 升席で酒の入った男の酔眼にはソッチの方が気になりました。
そう言えば、通路の升席に、これこそ銀座のママと言う感じの女性客が…男客2名と座っていたナア~
髪型は夜会巻き、別名、行方不明と言うブッソウで艶っぽい髪型だったナア~
肝心の取組ですが 稀勢の里が勢を破り、11勝0敗で初優勝に一歩近づいたかな?…
白鵬は安定した相撲で、文句無しの全勝で、気分良く帰路につきました。

 


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銀座ライオンビヤホール :: 2016/05/11(Wed)

H28年5月8日 五月連休も最終日、久しぶりに銀座に出ました。
目的は4月にオープンした、東急プラザ銀座店の建築散歩です。
江戸切子をモチーフにした外観を見たくて、出掛けて来ましたが…今一つウ~ンです。
確かに外観のガラスの切子模様は迫力ありますが、
内部に入ると単なるFixガラスの壁になってしまい、ガラスの凸凹が全く感じられず、
アルミ方立てがやたらとうるさいだけでした (>_<)

一方、写真は銀座6丁目の ライオンビヤホールです。
昭和 9年創建、今年で築 82年の現役のビヤホールで、収容人員は250名?位との事。
設計はF・Lライトの孫弟子にあたる菅原栄三氏です。

ともかく店内一杯がライトの帝国ホテルを彷彿させるモチーフやデザインで一杯です。
ライトが大谷石でやった事を、菅原氏はテラコッタでやっている!と言いかえても良いかな…
ともかく昭和レトロの雰囲気一杯の店で、大ジョッキ(本当に1Lは入りそうです)で飲む生ビールは最高でした
しかも銀座のど真ん中で ! ルネッサンス (^.^)/~~~

冗談みたいだけど、玄関の扉がオープンになっていて、店内から晴海通りを行く車や歩行者が丸見えで
昭和 9年と平成28年が 5月の日中の日差しの☀中で 繫がってしまったような… 白日夢を見ていました。
(早い話が、酔っぱらってしまった…訳ですが )

IMG_20160508_銀座ライオン
銀座ライオン

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環設計、10年後の未来予測 :: 2016/05/07(Sat)

平成28年5月7日、長い5月連休もイヨイヨ終わりです。
前回書き忘れた当社の10年後の未来予測を、連休の〆として記載します。

まず、4月25日に宇都宮大学に地域デザイン科学部が設立され、その記念式典に参加して来ました。
学長の式典挨の中でショッキングな予測が報告されました。
アメリカのコンピューターの権威である某大学教授の予測として、15年後には現在ある職業の60%は消滅し
新しい職業が次々と起業され、また現在人の手で行われている仕事の40%はロボットが行うようになっている!
との報告でした。今までの50年間の変化が、今後15年間で起こる、との予測です。

フーム、私にとっては15年後はもう80歳近い年齢ですから、あまり関係ない様に思えましたが、
環設計にとっては、まだまだ現業で頑張って貰わなくてはいけない時代です。
そこで今年の正月のブログに記載した、10年後の未来予想についての内容を、
今回は当社向けに、個人的主観を交えて次の5つの観点から述べてみたいと思います。
キーワードは次の5つです。
①少子高齢化に伴う住宅着工戸数の減少による、地域工務店や設計事務所の仕事激減…から
②Reform、Renovationの業界は、建設業界の救世主となるか…
③高齢者施設は今後も増加するのか…
④情報は INから、HPの重要性について
⑤第四の設計手段であるBIMとDB(デザインビルド)について

 まず
① の着工戸数は10年前が123万戸が10年後は60万戸と約半減すると予想されています。
でも、これは当社にはあまり関係ない事項である、と言えます。
なぜならば当社に設計を依頼される方々のほとんどが、ハウスメーカーや既成住宅では得られない
エコロジー住宅や省エネ、創エネ住宅…等の環境共生型住宅を希望されている方々だからです。
多分、100人の建主の内 1~2人しか居ないと思いますが、この人達は着工戸数とは関係なく常に存在しているからです。

② のReform、Renovationは今後、成長が期待される分野ですし、空き家対策としての社会的需要をあります。
欧米では住宅Reformが85%、新築は15%に対して、日本は新築が85%と、Reformが15%とまったく逆転しています。
その理由は次ぎの4点に集約され、いずれも政策の不備によるものです。
#1;中古住宅のインスペクション(建物調査)制度が未整備の為、消費者にとっては不安である。
#2;中古住宅に対しての銀行融資枠が低く、金利が高い為、消費者にとってはメリットが少ない。
#3;中古住宅の空き家に対して、固定資産税の軽減措置を見直す…等 税制面からの抜本的変革が必要
#4;中古住宅売買は現状有姿が多数を占め、新築住宅のような住宅瑕疵担保責任保険制度が未整備である…等
という事で、この内の一番急がれることは #1&4 のセットによる整備体制作りですね。
中古車を購入する時には必ず車検書と事故履歴の説明があり、あと何年は大丈夫です!の販売店の保証があるのに
現在の中古住宅市場は、物件についての保証書も雨漏れの報告も、あと何年住めるかの大雑把な説明も無くて…
現状を見て自己判断で購入しろ!と言っているようなものです。これでは市場が拡大しないのも当たり前です。
しかし、以上のような点が整備されると、Reform、Renovation分野の仕事は大きく伸びるのは間違いありません!
私も不動産業界と提携し、インスペクションをツールとして、Reform、Renovationの分野に今後は力を入れて行きます!

③ の高齢者施設はの増加は首都圏と近畿圏を除くと、地方都市にとってはもう期待できません。
地方都市ではもう65歳以上の前期高齢者がピークを迎えており、今後は前期高齢者が後期高齢者
にスライドしてゆくだけで、絶対数に変化はないからです。
むしろサービス付き高齢者住宅や優良老人ホーム、それも質の高いタイプの需要が今後は大きく伸びると思います。
この分野で私はあまり実績がありませんが、当社のモットーである 【 3つのあ 明るく、暖かく、安全に 】を基本とする
質の高いサービス付き高齢者住宅や優良老人ホームの設計を目指して頑張ります。

④ 情報は INとは、過去20年間のハウスメーカーの営業はモデルハウス(M・H)から名簿によるユーザー
訪問でしたが、この数年間でM・Hの集客数は激減しています。
なぜなら、今の若いクライアント(建主)の主な情報収集のツールは、INでのハウスメーカー比較だからです。
そこで仕入れた情報を基に、比較検討して…では実物見学とM・Hに足を運ぶスタイルが定着して来ました。
まず、INで情報を仕入れてから、行動するのが現在のスタイルです。
当社も、HPの重要性を再認識して、内容校正と再編成に取りかかります。
ちなみに各地のM・Hは現在大幅にその数を減少させているとの事です。

⑤最後になりましたが、BIMとDB(デザインビルド)が、これから5年間で設計を大きく変えてしまいます。
考えてみれば、私の設計人生の内で、昭和50年から平成 5年ごろまで最初の20年間は平行定規による手書きでした。
それが環設計設立の平成5年ごろからCADに変り、平成10年ごろにはCADのシステム化の整備が終わり、
現在につながっています。約20年ごとに設計ツールが変化しましたが、BIMは5~10年で一気に転化すると思えます。
BIMとは究極の設計システムであり、そこにでは設計と施工のボーダレス化が進み、工期と予算をシッカリ管理する
DBが、10年後には建築設計~施工の標準スタイルになる事は間違いありません。
DBの世界で求められる設計者は、個性的デザイン力を持つ者、独自の世界を持つ者…つまり建築家です。
私に、建築家としての資質があるかどうかは分かりませんが、自分の進んできた道を信じて
・エコロジー設計としてのプロ
・中大規模木造建築 のプロ
としてこれからの10年間を、BIMが一般化したDBの世界で 何とか生き抜いて行きたい!と考えています !(^^)!

イヤー、ともかく自分の考えをまとめたくて 今回は書き過ぎました、反省します (>_<)





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5月連休です :: 2016/05/05(Thu)

平成28年5月5日 4月29日からの連休も今日で終わりです(>_<)
この連休を利用して、体力増進と環設計の10年先を考えてみました。
まず体力増進は宇都宮市内の3山の早朝登山です。

まず手始めに 5月1日は標高458mの羽黒山、往復で約2時間半ですがほとんど誰とも会いませんでした。
でも羽黒山神社の静謐な空間と、清水は最高の癒しの空間でした。眺望も最高です!

5月3日は標高492mの鞍掛山。いや~ここはキツイ! 鎖登山が約20分は続き、全身汗びっしょりで顎が出ました。
こここそ本当に誰とも会わずに頂上の尾根空間を独り占めです!しかし眺望は余り無く、少し残念です。
鞍掛神社は渓流の奥まった滝の、更に奥の,岩間に鎮座していますが何かしら霊気を感じる心霊スポットでした。

最後は今日、5月5日は標高582mの古賀志山です。朝早くですが森林公園の為か、ソコソコ人出がありました。
でも登山口を間違えて約1時間、山中を一人でさ迷い歩き、イヤァ心底心細くなりました( >_<)
帰り道も登山路を変えた為に、ガレ場の急斜面を一気に下り落ちる羽目になり、
滑落の危険と隣合せのスリリングなハイキングで、無事に宇都宮三山巡りを終了しました。
少しはダイエットになったかな !(^^)!
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環設計の10年先は次回に続きます。

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