建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




建築士 9月号<21世紀の住宅は…> :: 2014/09/21(Sun)

まだお彼岸前だというのにスッカリ秋空になり、朝のJoggingが半ズボンにTシャツでは寒くなりました。
今年の冬は寒いのかな?
今年は早春の4月から11月上旬の晩秋にかけて、新築住宅が3棟、耳鼻咽喉科の医院が1棟、
中規模の工場(約330坪)が1棟、の他にReform物件が1棟と、毎日が現場監理で目まぐるしく過ぎています。

住宅3棟は勿論、医院も全て【 お日さまと木でつくる栃木の家 】Projectの旗の下、
木造で、OMソーラーの省エネ と 県産木材でエコノミーを追求した、Ecology 建築ですので
竣工したら紹介させて頂きます。

本日はまたも、雑誌<建築士 9月号/オピニオン>に掲載された、私の住宅論をコピさせて頂きます。
 <21世紀の住宅は今…>
1923年(T12)<住宅は住むための機械である>と コルビュジエ先生が宣言して、
20世紀の機能主義建築がスタートしました。
それ以前は神に仕える建築か、王侯貴族の権威主義的建築か、雨風をしのぐ民家しかありませんから、
新しい時代の建築基準を一般住宅に設定したコルビュジエ先生は真に偉大な建築家ですね。

ところで宣言文から90年を過ぎた現在の住宅は、まさに機械の塊になりつつあります。
風呂はUB、台所はSK、WCはウォシュレット、暖冷房はACや床暖房、給湯はフルオートボイラー、
防犯はスマホ連動の電気錠にTVモニター、屋根にはソーラー発電、ソーラー給湯、そしてHEMSシステムの登場…等々
まだまだ数え切れないくらい現代住宅は設備機械の集合体です。
30年ほど前の設備工事費は全予算の10~15%でしたが、現在は30%超えが一般的です。

振り返れば昭和20年、30年代は生きる為に仕事し、40年50年代は生活を豊かにするために仕事し、
そして平成の時代は生活を楽しむ為に仕事をするようになって来たと、私は考えています。
しかし機能性・経済性を追いかけ過ぎて来たようにも感じます。
そして<時代遅れで、役立たず>と多くのものを切り捨てて来たように思います。
その結果、建築が自ら目指す理想を、機械に任せてしまったように思えるのです。
建築自体が本来持つべき力を、日進月歩で進歩する機械に任せしてしまったのではないか、と言いたいのです。
コルビュジエ先生もここまで機械が建築を支配するとは思っていなかったのではないでしょうか。

そこで尊敬するコルビュジエ先生を真似て一言
<21世紀の住宅は環境共生であるべきだ> と…

目標とすべき建築はエコロジーでありエコノミーである事です。
建物はbuilding、建築はarchitectureの和訳ですが、その境界は社会的、時代的、文化的、経済的な
価値の有無で判断されています。
伝統的建築を歴史の観点から見直し、自然建材の積極的活用を計り、
受継がれて来た住まいの手法や伝統的工法を再評価し、
新しき技術や機械と共存して行く<温故知新の住宅>が21世紀の住宅ではないかと考えます。

坂の上の雲を目指して頑張って登って来たが、頂上に着いたら雲に覆われて何も見えなかった…ではなく、
素晴らしい雲下の景色と新しい山々を見てみたいと思います。
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