イヤァ 気が付くともう 7月6日、前回のブログから1カ月以上経過です。ともかく生活面でも仕事面でも、
毎日バタバタしていた6月でした。生活面では妻が2回の手術を無事終えて、6月中旬に退院しました。
仕事面では先月に引続き現場を4件抱えて毎日、現場監理に駆け巡っている業態です。
そんな訳で、今回は日本建築士会連合会の会報誌<建築士・平成26年7月号>に寄稿した
文章を転用させて頂きます。(コピペです!)
【 設計今昔 】栃木県 青木格次
今年の1月にスマホに交換しました。始めは機能が一杯で何から手を付けてよいのか分らない状態でしたが、
今では便利な必需品になりました。20年前はPHS、その前はポケベルから比べれば、
私にはまだまだ未知の世界ですが、一体どこまで進化するのですかね?
7年間も使っていた携帯が机の上にポツンと置かれていますが、今ではもうガラケーには戻れません。
建築設計も同じですね。40年前に平行定規と勾配定規でスタートし、昭和60年に2次元CADを導入、
ヤット使いこなせるようになったと思ったらこれからは3次元CADだ、BIMだとか…。
使うと便利だろうけど、一体どこまで行くの?いくら投資すればいいの?手書きの図面ではもうダメなの?
と昔と比較すると、疑問ばかり感じます。
私は聴診器を使わず、検査データーばかりで診察する医者に診てもらいたくありません。
同じように現場を忘れて、CAD頼りの設計では、建築士としての感性や勘を養う訓練が、
なおざりになってしまわないでしょうか?
申請業務も、昭和の時代はB5版の書類に建築主の住所氏名や建設予定地、道路の種類や構造、
床面積ぐらいだったのが、今は各種の規定順守や数値計算、データー添付…と
図面以外に何でコンナ書類が?と思うほど色々な書類を要求され、
ついに<馬鹿々しい!こんな数値が何になる>と啖呵を切り、<昔は、良かったよな…>とつぶやいてしまう、
これは年を取った証拠ですね。
でも現在は順守すべき法令があまりに多過ぎて、確認申請や完了検査の認可を得る事が主な仕事になってしまい、
建築士としての本来の仕事をどこかに忘れてしまいそうです。
信号機を付ければ交通の安全が守られるのではなく、自己責任で安全運転を実行する事が交通安全の
基本であると同じように、建築士の本来の仕事の根本を忘れずにいたいものです。
【 お顔が見たけりゃお写真で、お声が聞きたきゃお電話で、
こんな便利な世の中で 会わなきゃ出来ないこともある~】
と言う粋な都々逸があります。
なんと80年も前、昭和10年台の歌らしいですが昔も今も根本は同じですね
・昔と比較しないで、今を見る。昔話はしない事!
・今を生きるなら、今を勉強し、チャレンジする!
この二つを心得としながらも、建築士の根本を忘れずに、あと10年は頑張ってゆくつもりです。
平成26年 6月
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