建築日記~格ちゃんのひとりごと~

(株)環設計のブログです。 最近思った事や、建築に関する近況などを書いていこうと思います。




住宅省エネ地域リーダー講習会に参加してきました :: 2012/09/30(Sun)

9月の26、27日の二日間、東京で住宅省エネ地域リーダー講習会に参加して来ましたので、少し報告します。

まず開会の冒頭で、主催者(国交省の委託を受けた民間社団法人ですが)より驚くべき構想を聞かされました。何と平成32年までに新築住宅の省エネ基準を全て次世代省エネ基準まで達成する、つまり平成32年以降は次世代省エネ基準が標準基準になるという事です。あと8年間でです。

その為にはこれから8年かけて、断熱工事を施工する日本中の工務店や大工さんを対象に省エネと断熱施工についての講習会を日本中で、受講者20万人を目標に5年かけて実施する。その際、講師をお願いする地域リーダーとなる人の研修会が本講習会である、との開催趣旨説明でした。

これは凄い事です。まず国が、東日本大震災のエネルギィー対策として省エネに本格的に取組んで来たな!と感じました。次に省エネや断熱についての重要性を理解しない工務店や大工さんは、第一線から後退させ住宅の質の向上を目指します、と言っている訳です。久しぶりにエキサイトしました。

私はこの趣旨に大賛成です。

今までの断熱工事は、断熱の意味をよく理解していない大工さんが施工するケースがほとんどでした。
これは大工さん側に責任があるわけではなく、平成11年に次世代省エネ基準が定められて既に13年も経過していながら、断熱施工に関してのそのような講習会や研修会が公的に開催されていなかった事が最大の要因です。
大手のハウスメーカーや住宅業者は社内研修会などを自主的に開催し勉強していますが、町場の大工さんや工務店さんを対象にした講習会はほとんど行われていませんでしたし、強制力もありませんでした。
講習会を通してスキルアップを計ることには大賛成です。余談ですが私がNPO法人 栃木エコロジー設計協会を立ち上げた理由も正にこの点が設立動機だったのですから。

しかし、講習会で感じた疑問点も幾つかありますので、二つほど紹介させて頂きます
①次世代省エネより更にバージョンアップした省エネ基準を、国交省は作成中らしいのですが、Ⅳ地域以南で果たしてそこまで必要なのか?

②講習会で紹介される技術や材料はすべて人工建材である。
日本には自然の四季と向き合った住まいの手法である、濡れ縁、縁側、軒の深い庇…などの1,000年以上の建築手法があるが(これらを自立循環型の住宅手法と言いますが)これら先人の知恵は生かされていない。

話が長くなりましたので、今回はこれで終わります。
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尖閣諸島と中国のデモ :: 2012/09/16(Sun)

昨日、尖閣諸島の領有権を巡って、中国で大規模な抗日デモが発生しました。
中国好きな私にとっては悲しいことですが、今の中国を新しい目で見直す機会を得た気がします。思えば10年前までは香港、上海、北京は毎年のように訪ね、西安や成都やチベットまでも足を運びました。中国の古跡や世界遺産を見学し、街中散歩を楽しみ、夜の屋台で中国人の方々と食事も楽しみました。

本当の中国はどうなのか知りたいのです。
新聞報道だけで判断すると、対抗意識と敵愾心が剥き出しになって来て困ります。

今の中国を理解するのに三つのキーワードがあると思います。
① 抗日教育⇒小学生の時から、日本は中国を侵略した悪い国である、と教育している
② 愛国無罪⇒国の為に行った行為は、原則無罪である。しかし実際には 日本と日本人にしか
 適用されない言葉のように思えます。
③ 中華思想⇒中国は世界の中心である、という意識。その例として 北京オリンピックの口パク
少女を登場させながらも、恥と思わず、むしろ大成功と自画自賛する体質。

※ 最近知ったのですが、長沙には15階建てのホテルを90時間で竣工させてしまう、建築集団がいます。<中国 空中城市 >で検索してください。彼らにとっては如何に早く作ることが国の誇りであり自慢なのでしょうが、建築はオリンピックではありません。早い事より安全あることがはるかに重要だと思うのですが、価値観が違うようです。

世界人口70億人の実に20%、14~15億人が中国人です。面積も昔のモンゴル帝国に近い巨大国家です。中国共産党の強力な支配権がなければとても管理統一は出来ないと思います。
※民主主義では、僅か一億の日本ですら、まとまらないのですから。
でも中国は大き過ぎます、巨大過ぎます。
この眠った獅子が起き出し、世界に向かって吼え出したように思えます。
そして内政不満のガス抜きを、政府が組織的に行っているようにも思えるのです。

間違いなく21世紀は、中国が世界の中核になる世紀になると思います。
この我儘で、自分勝手で最後は力で恫喝してくる獅子に、日本はどう対処すればよいのでしょうか?
自分を、家族を、日本を守るために私達は今、始めなければなりませんが・・・ 何を?
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