3/4(日)の続きです。3週間前はまだ寒かったのに、もうスッカリ春の陽気になりました。
でも花粉症の方には毎日がイライラの連続だと思います。憎いは 杉の木ですね。
でも今日はその杉を代表とする木材が、いかに優れた自然建材であるかについて話をさせて頂きます。
日本の住宅のほとんどは木造である、と言う事に異論は無いと思いますが、
無垢の木造住宅というと、何か高価な住宅に思えるのでは有りませんか?
それは大きな勘違いなのです。そこでまず今回は無垢の木材の価格について話をさせてもらいます。
・住宅の木材使用量は 30~40坪の標準住宅で 0.61m3/坪です(標準的な特1等材として)
・35坪の標準的住宅では 木材の使用量は⇒0.61×35坪=21.35m3です ※m3とは一辺が1.0mの立方体の事です
・標準的な杉の市場価格は ¥80,000/m3 位ですから⇒21.35×@80,000=¥1,708,000- 約¥170万です
・35坪の標準的住宅の建築費を¥55万/坪とすると ⇒総工費は¥35×@55万=¥1,925万ですから
・木材費の占める割合は 170万/1,925万=8.8% ⇒何と総工費の約 9%です。
・もし内外装材を全て木材で仕上たとしても +¥80~100万Upで¥250~270万、総工費の13~14%です。
以上は木材の材料費だけで乾燥費(KD材)やプレカット費は含まれておりませんが、
それらを考慮しても 総建築費の16~17%で、設備工事と同じくらいの金額なのです。
総工事費を大きくUPさせるような要素は入っておりません。
無垢の木造住宅は高い、と言うのはハウスメーカーなどの言い訳ではないでしょうか。
次回は 木材の優れた特性について書かせて頂きます。
- 未分類
-
-
2/5 にUPした記事の続きです。
昨年の東日本大震災を契機に 私達はエネルギーと環境保全という観点から、これからの住いを考え直さなければいけないと思います。さらに高齢化社会を迎えた今、三つの モッタイナイを基本とする【 お日さまと木でつくる栃木の家 】を昨年 提案しました。三つのモッタイナイとは
① 地場産の木材を利用しないのはモッタイナイです。
木材は構造材としても内外装材としても 最高の自然建材です。栃木県には良質の杉、桧材が昭和30年代から県面積の 1/4にも渡り植林され、今立派な木々に成長しています。この木材を構造材や内外装材に利用しなければモッタイナイです。画一的なサイティング外壁やビニール壁紙から無垢の木材に切替えましょう。
価格の上昇は坪単価 約 ¥1.0~2.0万です。
②省エネは設計の段階からスタートしなければモッタイナイです。
省エネというとエアコンや冷蔵庫、LED照明がすぐに思いつくと思いますが、①冬の断熱設計 ②夏の遮熱設計 ③年間の通風採光設計 ④省エネ設備機器の有効的組合せ・・・等を 建物の設計の段階からスタートさせておけば、その効果は 家電品の省エネと相まって数倍の効果を発揮します。具体的数字は CANprojectの【 お日さまと木でつくる栃木の家 】の資料編を見ていただくか、 春と秋に開催しますセミナーをお聞き下さい。
断熱、遮熱設計による価格の上昇は 坪単価 約 ¥2.0~3.0万です。
③お日さまと共存しなければモッタイナイです。
太陽のエネルギーは無限で無尽蔵です。太陽の力で、お湯や暖房は勿論、電気も作れます。当社のOMソーラー
は建築分野では最も早い、ソーラーシステムによる 蓄熱装置を付加した給湯、暖房システムです。
このほかにも各種のソーラーシステムの技術革新が進んでおり10~15年後の住宅には当たり前の設備になると思います。
ソーラーシステム導入による価格の上昇は 坪単価 約 ¥5.0~7.0万です。
一気に【 お日さまと木でつくる栃木の家 】を紹介してしまい、長い文章になりました。反省しています。
次回は 木材の素晴らしさについて、少し本音を入れて書かせていただきます。
- 未分類
-
-